loading

THIS WAY. A JOURNAL FOR FUTURE.

成熟したスウェーデンデザインの「いま」 - CONTEMPORARY COLLECTED

CONTEMPORARY COLLECTED

成熟したスウェーデンデザインの「いま」

2012年10月28日から11月4日までみどり荘、IKI-BAにて開催されたデザイン展覧会「CONTEMPORARY COLLECTED」。

スウェーデンの 世界最古のデザイン協会であるSvensk Formの協力のもと、デザイナー・写真家のカトリン・グレイリングがキュレーションしたデザインプロダクトの数々からスウェーデンデザインの「今」を捉えることのできる画期的な展覧会だった。

IKI-BAではキュレターの グスタフ・シェリーンによってキュレーションされたスウェーデンの本の装丁や印刷技法などに光を当てたグラフィックデザインやイラストレーション作品の展示も行われた。

期間中に開催されたデザイナーたちによるプレゼンテーションからは成熟したスウェーデンのデザインカルチャーを体感することができた。

北欧らしく、素材との対話を重視しながらも、既存の枠にとらわれない実験的なデザインアプローチによって昇華されたプロダクトの数々からスウェーデンデザインの深度。そして素材と対話する静かに澄んだ彼らの目からデザインシーンの未来を読みとろうとすればするほど、閉鎖的でちぐはぐな日本のデザインシーンを再興するヒントがそこにある気がしてならない。

contemporary-collected

スウェーデンデザインにおいて今、何が起こっているのかを解き明かすエキシビションです。スウェーデンの世界最古のデザイン協会であるSvensk Formとともに、ドイツ出身でスウェーデンで活躍するデザイナー・写真家のカトリン・グレイリングとスウェーデン出身のキュレター グスタフ・シェリーンによってキュレーションされました。

URL

contemporarydesignlovers.com/contemporary_collected
facebook.com/ContemporaryCollected

CREDIT

PHOTO: Katrin Greiling (Studio Greiling)

TEXT

大矢トモジ (OFFICE OF TERUO KUROSAKI)

CONTEMPORARY COLLECTED 02

Exhibition that aspires to give you an insight of how Swedish design looks like today.

Contemporary Collected is an exhibition that aspires to give you an insight of how Swedish design looks like today. At two different venues in Tokyo we are showing a variety of selected items representing different design disciplines. The exhibition is curated by Katrin Greiling and Gustaf Kjellin for Svensk Form, the Swedish Society of Crafts and Design.

TEXT

Gustaf Kjellin (DFTS Factory)

スウェーデンデザインにおいて今、何が起こっているのかを解き明かす

スウェーデンデザインにおいて今、何が起こっているのかを解き明かすエキジビション“Contemporary Collected”。東京の二会場において行われるこのエキジビションは、デザインの潮流を体現するセレクトされたオブジェクトを展示する。また、当エキジビションはスウェーデンのSvensk Formとともに、Katrin Greiling とGustaf Kjellinによってキュレーションされている。

TEXT

グスタフ・シェリーン (DFTS Factory)
CONTEMPORARY COLLECTED 03

Thoughts on Midori.so

The idea to Contemporary Collected I got while living in Dubai. During these years in the Middle East I was collecting typical daily life objects from the region. And I was working on my own designs. I realized how important the context is for what we do as creatives. Back in Sweden I continued to collect objects around me. At the same time I'm an active member of the local design scene.

Sweden is a very long country, where most of the focus is on the capital. Aim with Contemporary Collected is to showcase contemporary design from allover the country, produced in Sweden or abroad, created by Swedes or by other creatives related to Sweden, of biggest creative hight and quality. The exhibition concept allows me to continuously update the collection, and putting those objects in small still lifes together with other mass produced objects typical for our country.

TEXT

Katrin Greiling (Studio Greiling)

Thoughts on Midori.so

Contemporary Collectedのアイディアはドバイに私が住んでいる間にうまれたもの。中東で生活をしている間、いろんなエリアからの様々な典型的な日用品を集めていた。そんななかで、同時には私はデザインをしていて、クリエイティビティにおけるコンテクストの重要性に気づいた。スウェーデンに帰ってから、地域のデザインシーンの一員でありながらも、物を集め続けた。

スウェーデンという国は広大で、首都が常に関心の中心となっている国。Contemporary Collectedの目的は国中から最高レベルのコンテポラリーデザインを、国内生産もしくは海外生産、スウェーデン人クリエイター、もしくはスウェーデンにつながりのあるクリエイターによるデザインを見せること。エキジビションのコンセプトにそってコレクションはアップデートされ続け、大量生産品とともに写真に収められ続けてゆく。

TEXT

カトリン・グレイリング (Studio Greiling)
CONTEMPORARY COLLECTED 00

Thoughts on IKI-BA

The exhibition at IKI-BA shows a hand picked selection of old and new, independent and established publishers, graphic designers and illustrators. It shows a variety of expressions and also some common grounds for these scenes in Sweden today. The selection shows that the book as a medium is not dead, and that the book in the hands of the publisher and graphic designer, more and more are turning in to an art object in its own right.

The illustrators show that Swedish minimalism is long gone, there is no longer“one”Swedish style, but many, and the inspiration is drawn from all over the world. The selection also shows the rise of independent publishers. The variety of expression in the design and independent production, is two clear paths that also can be seen in the Midori.so exhibition.

TEXT

Gustaf Kjellin (DFTS Factory)

Thoughts on IKI-BA

粋場でのエキジビションは古いものと新しいもの、個人出版者と出版会社、グラフィックデザイナーとイラストレーター。その多様な表現を通して今スウェーデンのクリエイティブシーンで何が起こっているかというのを見せることができたと思う。媒体としての本は決して死んではおらず、手作りによって製作されるそれらはよりアートオブジェクトとしての存在感を増し続けている。また、イラストレーターたちは、スウェーデン特有のミニマリズムはとうの昔になくなっていて、世界中からの影響を受けて、特定のスウェーデンのスタイルというものはなくなっていることを示していた。今回のセレクションはインディペンデント制作者の勃興を象徴している。デザインとインディペンデントな制作における多様な表現方法はみどり荘のエキジビションでも見ることができるが、これからのクリエイティビティの方向性を示していると言える。

TEXT

グスタフ・シェリーン (DFTS Factory)
CONTEMPORARY COLLECTED 08 CONTEMPORARY COLLECTED 09 CONTEMPORARY COLLECTED 10
Copyright © 2013 Media Surf Communications Inc.